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#3
これからのイトウと釣り人





どうしてもでかいイトウを釣りたい。
その一方でイトウを守りたい。

この自己矛盾は解くことができるのか。



イトウを取り巻く環境は年々、厳しくなってきている。
気象の変動で毎年、山の保水は不安定、河では釣り人は増え、人の都合を優先した工事で河は姿を変える。
一見イトウにとっては良いことなんか何にもないように思える。
釣り人には何ができるのか。


他人には自分の行動がどのように映るのか、そのことをもっと意識するようになれば、イトウを守るということをもっと意識すれば、釣り人が増えることは必ずしも悪いことばかりではないと思う。

北海道のイトウはというと古くから釣りの対象魚として釣りあげられてきたものの、他の魚とは少し違う独特な風習があったと聞く。
メーターオーバーでなければイトウではない。
ポイントは人には絶対に教えない。
使っている道具ですら人に見られることを嫌う。

どこか閉鎖的な言葉がイトウ釣りには常に付きまとってきた。



でも、そんな釣りに惚れこんだ釣り人だから、釣り人にこそできることはあると思う。
いまの自分ができることは限られているが誰にでもできることはある。
まずはキャッチ&リリースをもっと、もっと伝えたい。


キャッチ&リリース。
魚の大きさだけにとらわれず釣りあげたその魚の目を見て欲しい。
元気に流れに帰っていくイトウを見届けることができたなら、次にイトウと出会うその時、その重要さがきっと分かってもらえると思う。
イメージ写真

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ただ釣って、放せば良いとのではなく、どうキャッチして、どうリリースするのか。
ルアーのフックで必要以上にイトウを傷つけない釣師の工夫。ラインブレイクをなくすための釣師の哲学。必要以上の長時間ファイトを避ける釣師の努力。
キャッチしたイトウを極力、水から上げずに丁寧に扱う釣師の愛情。
イトウが自力で流れに戻っていくまで時間をかける釣師の忍耐。

その全てがイトウを守ることに直結する。



キャッチ&リリース。当然、それだけではないけど、これならみんなができるし、世間の釣りをしない人にだって分かってもらえるスポーツフィッシングの信条だ。
もっと色々とやらなければならないことはあるだろうけれど、今は各々が自分の判断で行動してもらえれば良いと思う。
その判断のためにはいまの時代、ただ釣りたいだけではいけない。釣り方だけでなく、今のイトウのことをもっと知ることが必要なはずだ。
まずはキャッチ&リリース。

イトウの将来は決して楽観はできないけど、決して暗くはないと信じている。
必要なのは当たり前のマナーと魚に対する、ほんの少しの想いやりなんだ。






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