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SAURUS > エッセイ > Jun > 私への道しるべ~誰かへのミチシルベ
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Jun
ESSAY: Jun


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「俺は君より何倍ものバスを釣ってきたからこそ、わかることがある。」
則氏がよく口にする言葉だ。





バルサ50」とは、則氏の経験則から生まれたジャパンオリジナルルアー。
則氏の遺伝子を受け継ぐこのルアーたちは、バスだけではなく多くのプラッガーをも魅了し、今も彼らのタックルボックスの中で悠然と構え輝いている。
水面に触れた瞬間それはアクターとなり、 バルサ50が“本物”のルアーであることを実感する。


則氏は「釣り」や「趣味」について、私が体験したことのない話を実に興味深く語る。
「オジャガ」での釣りや「チャーリーとのバスフィッシング創世記」の話。「猟」の魅力や「食」へのこだわり等など。 時に、他国の社会情勢や私の専門分野である財務会計についても通暁していることに驚かされる。


則氏の持つカリスマ性は他を圧倒し、その魅力ある人生は、強烈に周囲の人を引きつける。誰もがそうなりたいと思う何かを醸し出す。
しかし、私はそれを参酌することはあれ、真似はしたくない。なぜなら、則氏の生き方、考え方は、私の、また多くのプラッカーの「道しるべ」とはなりうるが、あくまでそれは「則弘祐のスタイル」であり、「私自身のスタイル」ではないからだ。


月曜日から金曜日まで満員電車に揺られ、オフィス街を闊歩し、パソコンと対峙する私。
そして僅かな休みを利用して自然とともに過ごす、もう一人の私。
この二人の自分が融合し、真実の自分を作り上げる。すべてが趣味となり得ない現実の姿。
「自分なりのライフスタイル」。
「トップウォーターバスフィッシングとベストライフ」。




幼少よりバスフィッシングを始めたが、やっと四半世紀が過ぎたところ。
未だ、バスからのアプローチに感動する私がいる。
まだまだ、使ったことのないトップウォータープラグやタックルは山ほどある。


バスポンドの空気に触れ、湖面に手を浸し、木々を眺め、空を見上げ、自然との調和の中で初めてタックルボックスを覗き込む。
そして私の経験と感性で選んだルアーを結ぶ。


私がここで文章を書くにあたり、則氏から“自由”を与えられた。
バルサ50が全てではない」 と。
「もっともっと自分を探せ」 と。
そして、
「好きに書け」 と。


則弘祐氏の持つ輝きが、「私への道しるべ」となり、それがいつしか「誰かへのミチシルベ」となることを願いながら、私流のトップウォータープラッギングを、臨場感溢れるライブを、このエッセイを通じて紹介していきたい。


Jun





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