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Tokyo Rod & Gun Club
山田 周治
ESSAY: Shuji Yamada


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《サーフェスプラグで挑むバスゲーム》の続き。

今回はノイジー・ファミリー。
「フィッシング」1977年10月号の、続き。今回はトップウォータープラグの分類編の6回目。ノイジーです。
トップウォーターで初めてバスを釣ったときのプラグは、なんだった?という質問をしたら、ノイジー・ファミリーのプラグを挙げる人が、もしかするといちばん多いかもしれない。



なにしろトップウォーターのバス釣りを始めたばかりのときは、水面でルアーが動いているだけで、バスが誘えるなんて、なかなか信じられない。その疑心暗鬼を打ち砕いてくれるのが、このファミリーなんだよね。

ただ、プラグに演技をつけることができるようになり始めると、大抵、このファミリーをあまり使わなくなる。演出不要だからビギナー用だと、馬鹿にし始めるのだ。


さあ、どうだろう。このファミリーの演出には、意外に深い奥が潜んでいる、と思うのだけど。

このファミリーには、当時、ここにご紹介した以外に、個性的ないいプラグはなかった。その後も長いこと、アメリカでも日本でも、これらの亜流しか作られなかった。
このファミリーに本気で挑戦して、オリジナリティを主張しているといえるのは、我田引水みたいだけれど、ザウルスのラージマウスダンプティクリンカーワンダーバードぐらいではないかしら。




主役は突如として水面に躍り出る。君のプラグワークは冴えているか!?
サーフェスプラグで挑むバスゲーム[08]


6.《ノイジー・ファミリー》

多くを言うことは、あるまい。ロッドでアクションを加えなくとも、リトリービングだけで動くタイプだ。

(A)アーボガスト・ジッターバグ
ノイジータイプの名作だ。これからサーフェスのバスゲームを始める人には、まずこのプラグをおすすめする。浮いているプラグでも釣れるのだ、という自信をつけるために、この名作はまさに適役だ。
ジッターバグに安定しすぎて面白くない、と思ったら、このプラグを横に這わせる演出に挑戦してみたらどうだろう。これは、なかなかむずかしい。
ことしのニュータイプにウィードレスが出た。タックルボックスに一つ入れておくと、便利だ。ハリが上を向いてついているので、バレやすいのが残念だが。


(B)ヘドン・クレイジークローラー
まるで人間がクロールで泳ぐように、ボディーをローリングしながら、前のアームを振り動かす。制作者の苦労がしのばれて、思わず笑ってしまう。
ストップ・アンド・ゴー・メソッドを忠実に守れば、釣果を必ず期待できるプラグだ。ただし、このプラグ、安定してリトリーブするためには、ちょっとしたコツを要する。


山田 周治






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