カラフトマス。 本州のトラウトアングラーには馴染みの薄い魚で自分には縁がないと思っていましたが、北東北の一部の河川には毎年確実に遡上するらしい。今年は有力な遡上情報が得られたのとあのセッパリを実際に見てみたいという衝動にかられ自分が住んでいる仙台からロングドライブを決行しました。 有力な情報といっても「○○川にカラフト入ったみたいだよ」といった情報のみ。その川に行った事もなければポイント等はまったくわかりません・・・。 同行者も釣りは素人の彼女なのでまったくあてになりません。「ま、魚を見つけられなかったら観光してくればいいや。」と、軽い気分で仙台をAM2時半出発。3泊4日のカラフトの旅をスタートしました。この後のカラフト爆釣が待っていようとは夢にも思わず・・・。 AM8時目的地の下北某河川に到着。平日にも関わらず釣り人の車が多数。とりあえずカラフトを探してサイトフィッシングを決行。小さいが初めてカラフトマスを発見! しかし初チャレンジの自分には見向きもせずどこかに行ってしまいました。その後人が多くなってきたので別の有望河川へ。が、ここも人、人、人・・・。カラフトを発見するも朝から散々攻められていたらしく見向きもしない。夕方地元アングラーの方と仲良くなりカラフト初挑戦の自分と彼女にカラフトの釣り方を色々レクチャーして頂きました。名前を聞くのを忘れてしまいましたが緑色の四駆に乗っていた地元アングラーの方、本当にありがとうございました。 2日目は早朝より釣りを開始するがポツポツと雨、見る間に集中豪雨並みの雨に変わり川は見る見る激流に。昼からは晴天になるも川は回復せず下北観光で2日目は終わりました。マグロ丼に温泉、下北はいいとこです。 3日目。水は初日に比べ大幅に多いのですが何とか釣りになるくらいの濁りに回復。 ここでようやく下北初ヒット!上がってきたのは40cmくらいのアメマスでした。濁りの回復が思ったより遅いためカラフトのサイトは4日目でも不可能かもと不安が。 残された時間は正味1日。色々考えた結果、魚が遡上しているらしい岩手の河川へロングドライブを決行!!AM8時に下北を出発し観光名所等に寄り道しながら岩手の有望河川にはPM3時くらいに到着。 天気は濃霧に小雨でサイトには不向き。ロングドライブの疲れと釣果が伴わない状況に、二人の間は険悪ムード。 「今日は天気悪いし釣りやめるか」と車を止め何気なく近くの流れを見るとカラフトを数匹発見!!!前言撤回し直ちに準備に取り掛かる。 キャスティングエリア内に数匹のカラフトがウロウロしているのを見て「これはもらったでしょ!!」とキャストを繰り返すが無反応。 「自分にはカラフト無理なのか・・・。」と思い始めた時、下北で出会ったアングラーの言葉を思い出す。 「レンジが合わければ釣れない。カラフトの真正面にルアーが通るようにルアーを操作するんだ。」 魚の居るレンジまで沈ませることができるルアーが必要!と探すと、ありました、CDレックス! 今年の5月に鮭川で則さんに伝授された「クイックトゥイッチン」で挑む。アップにキャストしリフト&フォールで流れに馴染ませ魚のレンジまで沈ませる。魚の鼻面でU字を切るように操作し細かいピッチのトゥイッチで誘う。リーリングもカラフトに驚いて逃げる魚を演じ徐々にスピードを上げて行く。 リーリングスピードを上げ縦シェイクでルアーが鼻面から上に逃げ出した瞬間これまで無反応だったカラフトが口を開け猛ダッシュでルアーに突進!! カラフトのファイトを凌ぎ3日目にして人生初のカラフトマスをゲット!45cmのメスでした。その後、彼女にもクイックトゥイッチンを伝授し彼女も釣り人生初のカラフトマス(川の魚自体初!)を無事ゲット。 結局、CDレックス7cmの大活躍で1時間余りで自分4本、彼女2本。3日目にして完全ネイティブのカラフトマスを2人共ゲットできました。 そして4日目最終日。さすがに疲れも出てきた為AM7時にのんびり入川。今日の目標はセッパリのかっこいいオス。 前日入ったポイントに入ると明らかに魚が増えていてセッパリのオスの姿も!さっそくクイックトゥイッチング全開で攻めて行く。口火を切ったのは彼女で、メスのナイスサイズをゲット!自分は群れの中で一番でかいオスに狙いを定め、クイックトゥイッチンで攻めて行く。ウロウロしていた奴が一箇所に定位しルアーを気にしだした。体色が少し変わり明らかにこれまでと様子が違う。とその瞬間トゥイッチングでバランスを崩したカウントダウンレックスに猛烈アタック!「ガツン」とロッドに魚の手ごたえが!!今まで掛けたカラフトとは引きが違う! 50トゥイッチンに4ポンドラインなので無理はできない。 右へ、左へ猛ダッシュ!しまいには全身を出して2連続ジャンプ。86のプロトタイプで新トラウトスピンの強さは実感しているので魚に主導権を握られないためにもロッドを信用しファイト。猛攻をかわし1発でネットインに成功!!!!57cmのセッパリの立派なオス。これぞ夢に見ていたオスのセッパリカラフトマス!! 写真撮影を終え夢冷め切らぬ間にキャストを繰り返すと夢のような光景が。なんと下の瀬から新しい群れが次々入ってきて自分の前の流れに定位し始めたのだ。ケンカする物、産卵床を掘る物、流芯に入りさらに上を目指す物。まさにカラフト天国! 3時間余りで自分は2桁、彼女もバラしながらも6匹ゲット。ラストは初心者彼女の55cmオス!全てCDレックスでした。 ロッドは、自分は50トゥイッチン、彼女は60トゥイッチンを使用しました。 60は初心者の彼女にも扱いやすいようで、最終日にはピンスポットキャストをビシビシ決めてクイックトゥイッチング全開でカラフトを攻略してました。 魚を掛けた後もロッドに粘りがあるので大物にも安心です。 50はパームイングリップが印象的。バックハンドキャストもスパスパ決まる。ルアーウエイト6gまでだがCDレックス7cmもストレスなく操れました。細いブランクながらも粘りがあり不意の大物にも対応できます。これは57cmのカラフトで実証済み。 釣果に満足した二人は昼前には納竿となりました。カラフトマス初挑戦にしては満足のいく釣果だったと思います。 CDレックス&クイックトゥイッチン最高!!そして自然に感謝。 |
(2006年)
ザウルス R&D スタッフ 粕谷 直行
ザウルス R&D スタッフ 粕谷 直行
アングラー ザウルス R&D スタッフ 粕谷 直行 | ||||
トラウトのみに狙いを絞るエンスージアスト。中学生時代には小遣いを貯め、ザウルスのトラウトスピンとステラを購入。2時間以上の長距離もいとわずチャリンコで各河川に出没。豊富な情報量、情熱と行動力で日々、ビッグトラウトを追いかける。 | ||||