毎年の事だがサクラマスが終わると一休みで、仲間が釣りに行っても私は初夏のこの時期、比較的静かにしている。 それでも7月初旬、岩手の川に仲間の阿部君とその釣友の3人でヤマメ釣りに行き、中間たちとイワナを含め天然の綺麗なヤマメを釣った。 3時間弱の釣りだったが久々に川を歩いた。 それからしばらくはカラフトマスの時期を待つことになる。岩手の仲間との情報交換が始まる時期だ。仙台の釣り仲間である粕谷君が7月18日から4日間、カラフトマス狙いで花巻市在住の平賀 大地と三陸へ行ってくるとの連絡が入ったがこの時点では魚に関する情報はまだなかった。 3日目の夕方に連絡が入り、狙った川とは別の川でフレッシュランのオスの50cmをキャッチしたというのだ。本命の川にはまだ魚が入っておらず、今年の遡上は遅れていて時期的には早かったようだ。 その後、7月30日に粕谷君、阿部君と3人でカラフトマス狙いに行く予定を立てていたがこの地方を震源とする大きな地震があり、目的地の道がガケ崩れ通行止め。 現地の仲間からはカラフトマスの姿が確認できないといったメールが入る。 魚がいないのに行っても無駄と判断。粕谷君と相談して今回は中止にしようと決め、阿部君にも連絡を入れる。その代わり荒雄川のレインボー狙いに切り替え、ストレス発散。 その事を粕谷君にメールを送ると「お供します」との返事。30日の朝5時に向かえに行くとメールを入れた。 当日は4時半に起きた。粕谷君の住まいまでは車で5分。10分前に着き携帯で呼び出し出発。約1時間半のドライブで目的の川へ到着。遊魚券を購入し川に向かう。すでにポイントの前には他の車があり、我々は少し上流のポイントに車を止めた。 すぐにタックルをセットし川へ降りる。ここはキャッチ&リリース区間でレインボーが放流されている。週末は釣り人も多く、魚もスレているようだと聞いていた。 堰堤下のポイント、初めにCDレックス・スーパーシンキング(スパシン)の5cm・6gを投げる。水が少し濁っていたが釣りには問題ない状態。 カケアガリを意識して流すが反応がない。下流に入った粕谷君にヒット。なんとミニ・ミー50に45cmくらいのレインボーが! 50トゥイッチン(TS50ULS-T)に4ポンドラインでやり取りを十分に楽しんでいる。その後自分にもアタリが!しかし乗らず。仕方なく下流に移動する。下流にいたフライマンが上流に移動したので、そのポイントを我々がルアーで攻める。堰堤の下は魚が奥に入って出てこないのでイマイチ反応が悪い。 本流筋ではなく左岸側の流れが良さそうなので二人で攻める。粕谷がティーレックスの5cmを投げるとすぐにヒット。先ほどより少し大きいか、綺麗な魚体だ。先を越されたが私が投げたスパシンに反応した魚が足元まで追ってきてヒット。私は60トゥイッチンなので余裕で強引に魚を河原へ寄せた。 少し痩せてはいるが50cmはある。まずまずのファイトだった。 その後、私にはデカイ奴が食ってくるも一瞬の当たりでギラッと魚体を見せるもフッキングせず3連発で乗らなかった。良く見るとフックのポイントが曲がっている。1本は間違いなく60オーバーだった。横で粕谷君も40アップを掛けてファイトを楽しんでいた。 ポイントを上流に移動することに。橋の上から見ると3本ぐらいは確認できた。すぐに川に降りる。私は右岸の流れの上流へスパシンを投げるとすぐにヒット。まずまずのサイズ、これも50アップだ。リリースしてすぐ同じようにアップで投げてヒット。今度はデカイと粕谷君に声を掛けるが途中でバレてしまった。フックが良くないとしばし談義。彼も本流筋で50弱をゲットしていた。 そこから上流は朝に他のアングラーが入った跡もあり魚がいない二人でつぶやきながら下流へ戻るも魚がでない。それでも堰堤の下に投げてみるとヒット。しかしジャンプ一発で外されてしまった。放流された魚とは言え流れの中に入ると結構強い。それがレインボーなのだから中々手ごわいのである。 更に下流へ移動し、だいぶ下流へ入ったが、深い岩盤のポイントで2本だけ私の投げたスパシンに反応しただけでヒットせずさらに下流は魚がいないのか全く反応なし。時間も13時になったので終了とした。 かなり魚は掛けたが今回、私はバラシが多かった。逆に途中からシングルフックに交換した粕谷君は調子が良かった。 この後はやはりカラフトマスを求めて岩手三陸方面へ足を向けたいところだが果たして魚が遡上しているだろうか。粕谷君も再び三陸への旅を計画している。 私も行けるか、まだこの時点では決めていない。彼からの報告待ちにしよう。 |
(2008年 7月)
ザウルス R&D スタッフ 西村 倫明
ザウルス R&D スタッフ 西村 倫明
アングラー ザウルス R&D スタッフ 西村 倫明 | ||||
ザウルス R&D スタッフ。スポーツザウルス時代より、積極的な商品PR活動を展開。大型トラウトはもちろん、バス、ソルトとあらゆる分野を経験してきた釣りの技術は秀逸。新しいトラウトスピン開発の主軸として活動中。 | ||||