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SAURUS > 釣行レポート > #20 北海道 2008年 道東リベンジの旅
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今年も北海道へ行こうと決めてはいたものの、仕事の都合などで行けるかどうか9月の初め頃ははっきりしていなかった。
その後、則さん、森下さんと連絡を取るも仕事の都合で行けそうにないと返事。今回の道東釣行きは同じ仙台の釣り仲間の粕谷君と二人で行くことになった。飛騨高山の田中秀人氏(秀ちゃん)は先に道東を巡って、70アップのアメマスを仕留めていたので多少の情報は貰っていた。

昨年は則さん、森下さん、田中さん、自分に粕谷君の5人で釣行し、田中さんが80センチのアメマスを釣り上げた。自分と粕谷はライトタックルで挑み70アップをラインブレイクされるは、ストラクチャーに入られ60後半しか取れなかった。その為、今回の釣行はリベンジなのである。
どうしても70アップを取らなければならない。行く前から70アップを目標に燃える二人がいた。

10月になり粕谷君が所用で旭川の友人の所へ行くことになり、それではと予定を12日のフェリーに乗り込み13日に苫小牧で合流することにした。予定通り12日の夜に私はフェリーに乗り込んだ。15時間の船旅で翌日11時に苫小牧に降りた。今回も私の都合で釣りを出来るのが二日間のみ17日の午後には仕事に復帰しなければならない。粕谷君の待つ苫小牧の駅へ急ぐ。約束の時間の10分前に駅に着くと既に粕谷君が待っていてくれた。

これから広大な大地のなかを事前に貰った情報などを話題に4時間半のドライブが始まる。235号線を南下、日高幌別に入り236号線の天馬街道を進む、途中昼食を摂り頂上付近の紅葉を眺めながら豊似に着くと336号に入りここから海沿いを1時間半弱で目的の川へ。
天気も良くドライブ日和。途中、湿原で丹頂鶴も発見。海沿いでは鮭釣りの竿が何本も並ぶ光景を横目に、景色を楽しみながら予定通り目的の地に到着した。

時間も午後4時近く、これからでは一時間半も出来ないがとりあえず情報を得ていたポイントに向かうことにした。
対岸に一台の車が見える。上流へ行ったのか人影は見えない。急いで準備をして河原へ降りる。流れの中には確かにアメマスがいる。下流側を下りながら進む。だが口を使う群れと使わない群れがいると聞いていた。ここではスレで掛かってくる。どうやら口を使う群れではないようだ。ポイントをさらに下流へ向かうも状況は今ひとつ。あっという間に辺りが暗くなり車へ戻る。今回は車中泊を選択した。お金を出来るだけ使わないようにと食料まで仙台から買い込んできた。国道付近まで戻り公園のような場所を発見。街灯もある駐車場で泊まることにした。
今日の食事はレトルトのカレーライス。酒のつまみは生ホルモンとタン。
まずはビールで乾杯し明日からの釣りへの期待を込めた会話が進んだ。
夜は明日朝のことを考え早々と20時には就寝した。


翌朝5時に起きる。少しばかり寒かった。日中晴れているため放射冷却で冷えた様子。朝一は昨年釣れたポイントに向かう。河原まで車を走らせるも誰もいない様子。すぐに準備をして下流を目指す。すぐ下の深みにアメマスがいるようだ粕谷君が投げるが食わない。昨年と違い極端に水も少なく流れがだいぶ変わった様子。下りながら河原を歩くと「人が居ます」と粕谷君。
良く見るとルアーマンが一人、丁度、昨年我々が釣りをした所だ。仕方ない。途中の流れで何とか小さいが二人ともアメマスが釣れたので移動する。

情報を貰っていたポイントへと急ぐ。対岸に2台の車があり上流へ行ったのか姿はないとりあえず河原に下りた。
下流を攻める。深みには70を超えるアメマスがいるも口を使ってくれない。

寒かったせいか水温も低く、我々も手の指先まで痛い。反応は今ひとつ。粕谷君はだいぶ下流に行き見えなくなっていた。私は浅い流れのテトラ際にいる魚を狙う。スレで掛かってしまうことも多いが何とか60弱はゲットできた。
間もなく携帯がなった誰だと思ったら粕谷君からだ。これは間違いなくやったなと思った。案の定70アップをゲットしたとの連絡。どこに行ったか、下流へ下ると間もなく魚をネットに入れて上流へ上がってきた。デカイなあと魚を見つめすぐにサイズを測ると72センチ。今回の目標は70アップなので彼はこれでクリアした。写真を撮り終え私もそのポイントへ向かう。すぐに60手前のサイズが食った。その後60半ばまで出るが70アップは来ない。少しポイントを休める。再びキャストすると食った。デカイ!走るのを止めると次の瞬間ラインが切れた。やはり無理なのか・・・。

実は昨年も8ポンドで切られているが、今回は70アップの目標を私は8ポンドラインでのリベンジでもあった。仕方なくシステムを組み直し再びキャスト。間もなく70アップが再びヒット!
が、一瞬の走りでパチンと音を立てて切れた。粕谷君からもラインのことは言われていた。これは確かに自分との戦いでもあったが二度も70アップに切られては・・・。
粕谷君は万全の14ポンドライン。私も12と14ポンドを巻いたリールも持ってきてはいる。とりあえずリール交換とポイントを休めるため上流へ戻る。

朝攻めたポイントにかなりのアメマスが並んでいた。下流からさしてきたのだろう。太陽も昇り暖かくなってきた。
CDレックス7センチのピンクを投げると食った。デカイと思ったがもの凄い暴れ方でバレてしまった。水深がないのですごい迫力だ。早くラインを交換しなければと上流を見ると粕谷君が又、デカイ奴を掛けたようだロッドティップを川の中に突っ込んでいる。どうやら木に巻かれたらしいが何とかクリアーして岸に上げた。これもデカイ!先ほどよりも大きいかも。すぐメジャーで測ると74センチ。「おめでとう」と握手をかわす。2本も70アップを獲ってしまった。
やられた、自分も早く釣らねばならないと少々あせる。しかし掛かってはいるのでこれからと思い、時間も11時を過ぎ車に戻り昼食を摂る事にした。昼食はうどんを煮て食べる。少し休憩し、私はリールを交換。10ポンドのラインで勝負だ。地元の方も14ポンドラインがメインだそうだが10ポンドなら獲れると確信していた。舐めているわけでなく自分との戦いだ。ましてスピニングタックルの76Hで獲れる!と多少の過信もあるかもしれないが、それも一つの挑戦であった。

すぐに60アップが掛かる。粕谷君は先ほど74を獲ったポイントで粘っている。確かに70アップ、80近いやつが5~6本はいる。但し倒木がありベイトでないと無理そうなので粕谷君におまかせだ。

私は下りながら先ほどラインブレイクしたポイントへ向かう。50~60アップを数本ゲットしたが70アップが来ない。粕谷君も間もなく私の所へやって来て「必ず来ますよ」と言ってくれた。少しポイントを休める。ルアーのカラーを変えてみる。それまで派手目のカラーを使っていたがイワシカラーのナチュラルに交換した。10ポンドラインにしてだいぶ楽になった。
イワシカラーを投げた一投目。アメマスのいる脇に差し掛かったとき、一匹のアメマスがルアーに突進してきて食った。その瞬間の全てが見えた。これもこの川で釣りをする魅力の一つでもある。上流に走る。「デカイ」と声がでると一瞬はずれたように軽くなった。「バレた!」と思ったが口からはずれたフックが頬にスレたようだ。浅瀬を上流へと上ろうとするがドラグを締めて下流に引き寄せる。下流の開きで岸に寄せた。70は超えただろうとメジャーを当てると72センチ。太ったメスで重そうだ。これで二人とも念願の70アップはクリアーした。肩の荷が下りたと内心思う。リベンジ成功。あとはサイズアップが目標となった。
魚もスレてきたところでポイント移動。下流へ車を走らせ、橋の上から確認する。魚はいるが数がいない。とりあえずここでやることにした。私は橋下へ粕谷君はさらに下流へ。すぐに40センチクラスが掛かる。もう一本とサイズが伸びない。
次にきたのは50アップ。しかしそれ以上サイズがあがらず私も下流へ行くと粕谷君が手を振ってこっちに来いと合図している。急いで行くとどうやら口を使う群れを発見したらしく70アップを掛けたがテトラに入られバレたらしい。二人でそのポイントで続けると私にも70アップがヒット!中々寄らず魚はテトラへと突っ込み私もバラしてしまう。さすが海から上がってきた魚だ。もの凄いパワーで走る!暴れる!飛ぶ!のである。川が浅くポイントも狭い。アメマスも必死なのである。5,6本ずつゲットして夕方16時近くになり最後のポイントに移動する。朝一に入ったポイントへ向かうと一台の車。ルアーマンだが終わるようなので声を掛け、下りながら昨年のポイントへと向かう。

渇水で流れが変わり昨年の場所がはっきりしないがこの辺だ、と思ったところでキャスト開始。魚はいるデカイ奴もいるようだ。粕谷君は一つ上の瀬頭で止まった。投げ続けるも中々口を使わない。口を使わない群れに当たったようだ。スレでばかり掛かる。少し移動して68センチを頭に5~6本ゲットし辺りも暗くなり粕谷君の方を見ると写真を撮っているようだ。すぐに向かうと70センチをゲットしていたが74センチの後であまり嬉しそうでない。とりあえず写真を撮っただけらしい。もう真っ暗になるのもすぐだ。今日の釣りは終了しベースをしている公園に戻ることに。さすがに疲れた。粕谷君とは23才も年が離れているので粕谷君は平気そうだが自分の娘と一つしか変わらず息子みたいなものだ。

着替えてすぐ今日は国道沿いの銭湯へ行く。昨年も入りおばあさんに一年振りだよと言ったら「釣りの方でしたね」と覚えていてくれたのか返事が返ってきた、ゆっくり浸かり疲れを取った。
今日の食事は親子丼と豚トロの入った野菜炒めだ。今日の成果を祝福しあいビールで乾杯した。70アップをクリアーしちょっと飲みすぎた。丸一日出来るのは明日のみ。サイズアップなるか。「明日又がんばろう」と寝床に入った。


夜から朝にかけては寒くなく5時に起きる。天気予報も晴れ、他にも何組か釣り人が来ているので急いで昨日70アップの出たポイントへ向かう。
しかしもう先行者の車が。良く見ると餌釣り組が3人すでに河原に降りている。遅かった。
仕方なく下流は諦め上流に向かう。浅い瀬を過ぎてテトラにぶつかる流れに出た。水深はないが魚は確認できたので私はここを、粕谷君は更に上流を目指した。

すぐに反応した55センチのオス。やる気のある群れなのか上がったり、下ったりと忙しい魚だ。数はまあまあ居そうだ。一時間以上このポイントで釣り続けて15本は釣れたがスレもあり最大で65センチまでしか出ず少し休憩して上流を目指す。上流に目を向けると3人位釣り人が見えるが粕谷君ではなさそうだ。近づくと3人組みのルアーマンだ。一人の方が挨拶をしてきたので私も「おはようございます」と返し、釣果を尋ねると未だ釣れてないと返ってきた。下流のポイントで釣れた釣果を話すとビックリしていた。

そして上流へ目を向けると中州のテトラの頭にいる粕谷君を発見。「どう?」と声を掛けると「デカイ奴がいっぱい居ます!!」と返ってきた。確かにかなりの数でデカイのもいる。粕谷君も掛けたらしいのだがデカ過ぎてテトラに入られラインブレイク。私もすぐにキャストすると一投目で55センチ位のサイズが食ってきた。ルアーが口に掛かっている魚を見て後ろにいた3人組みは「何で?」と言わんばかりの顔をしていた。粕谷君に散々釣られ、私にも一投目で掛かるし。「下流のポイントにも居ますよ」とポイントを教えてあげると3人は下流へ移動して行った。

とにかく口を使う群れに遭遇し私達は入れ食い状態になった。それまでCDレックスの8.5ではまだ釣果が無かったのでルアーをサイズアップする。すると一投目からヒット。上顎にがっちり掛かっている。前日にも使用した時は反応が全くなかったのだが、今日は立て続けてヒットする。粕谷君もルアーをサイズアップして連続ヒット。カラーをピンクパーマークに変えるとデカイ奴が食ってきた。

テトラの中に入ろうとするが耐えて寄せに入る。「ちゃんと口に掛かっていますよ」と粕谷君。何とか岸に上がった。70アップだなとメジャーを当てると昨日と同じ72センチ。何とか今日もクリアーすることが出来た。
その後二人とも70ジャストを一本ずつと粕谷が69センチの綺麗なオスをゲットした。かなり釣れたがスレて来たようだ。下流から先ほど出会った3人組が戻ってきたので釣果を聞くと「やっと1匹釣りました」との返事。
昨年、我々も経験したが普通に投げても食わないのである。特に天気も良く晴れているのでルアーを流すラインさえ間違いなければ釣れるのだが・・・。「上流へ行きます」と3人組みは移動して行った。

昼も近くになり一度戻って昼食を摂る。インスタントラーメンを煮て食べた。少し休憩をして移動した。昨日入った下流のポイントへ行く。魚は居るが昨日ほどではない。テトラ際にかなりいたのだが粕谷君も「全然いません」と返ってくる。それでも3本位ずつ釣れたがどうもおかしい。気づかなかったが水量がさらに落ちている。3人組が上流へ移動したようだが仕方なく今度はさらに上流のポイントを目指す。昨年初めて川へ降りた場所である。ちょっとばかり熊が怖い。
今まで釣りをしていたところよりも2キロ以上は上流だがポイントに着くと河原に人がいるがどうも釣りはしてない。川をずっと眺めているだけだ。それではとすぐに釣りを開始。私にすぐヒット!40センチくらいのが続けてヒット。粕谷君は上流を目指し移動。

デカイのもいるようだがやはり口を使ってくれない。跳ねるばかりでルアーに反応するのは小さいサイズだけ。粕谷君も「上流は駄目です」と戻ってきた。昨年はもっと水量があり魚もたくさんいたが今年は流れも全く変わってしまった。下流へ移動するも水量がなく浅いし魚も居ない。早々にこのポイントを諦め、今朝爆釣したポイントへ向かう。あの3人組みの車があったがポイントに姿はない。上流から戻ってきてない様子なのですぐにポイントへ入る。今朝は散々攻めて釣り上げた。それでも朝ほどではないが適度に釣れる。

しかしどうもここも水量が落ちてきている。昨日70アップを獲った辺りに移動する。時間もなく最後のポイントとする。粕谷君は74を獲ったポイントを。私はテトラに入られた浅い瀬を狙う。テトラ際に並ぶアメマス。70アップも居るようだ。粕谷のポイントには80を超える奴も確認できた。CDレックスをいつものようにキャストする3投目位にヒット。
これもデカイと思った。上流からいきなり下流へ走り出した。今度はテトラに入られないように魚を追いかける。ドラグは締めたまま。ここで緩めるとアウト。ロッドが限界とばかりに曲がる。少しずつ魚に近づきネットでランディングした。70アップ。すると粕谷君にもいいサイズがヒット。二人の魚を並べサイズを測ると私が71センチ、粕谷君の方はかなり痩せていたが72センチあった。

結局ここでタイムアップ。明日の最終日は午前11時頃までしか釣が出来ない。苫小牧まで17時前には着かなければならないから遅くても12時には出発。いつもの公園に戻って着替えを終え明日の事を話し合う。「他の河川に移動しようか」と意見がまとまった。半日でサイズアップは望めそうになく昨年も釣りをした別の河川を目差し移動。30分くらい走りまずは風呂に入り、キャンプできる場所を探すも中々見つからず時間だけが過ぎる。
ようやく公園を見つけるも車が入れず、仕方なく近くの空き地に車を止め、食事の準備。今回の調理は全て私が引き受けた。今夜で外での食事も終わる。買ってきたものを残さないようにご飯は2パックずつ。五目チャーハンにコーンスープに酒のつまみは焼き鳥とソーセージなど。今日は飲みすぎないように控えめに、21時半には就寝した。


翌朝、いつものように5時に起きる。早々にポイントへ向かう。昨年の記憶のもと車を走らせる。最初の橋で間違え、二度目でポイントに到着したがなんとなく熊の気配が気になる。とりあえず爆竹を鳴らし河原に出た。
ここも水量が少ない。渇水だ。流れの中を見るも魚の数が少なく、サイズも今ひとつで上流に向けて歩き出した。昨年の流れがない。それでも記憶を頼りに昨年、釣れたポイントに向かいキャストする。今日が最後なので私もベイトタックル、リンクス71Hにリールは二人ともダイワのミリオネア。
5ヶ月ぶりにベイトで挑む。
ところが魚がいない。サイズも小さいおかしい。上流に上がったかと話すも雰囲気がない。粕谷君がヒットさせるがバレてしまった。サイズは今ひとつ。どうしようかと粕谷君と相談する。「戻りますか」と粕谷君からの言葉に「そうしよう」と昨日までの川に戻ることにした。約30分で戻り、爆釣ポイントへと向かう。
誰もいない。すぐに開始。粕谷君も私もすぐにヒットするも水量がさらに減っていた。5~6本は二人とも釣れたが魚も薄くなった。私は下流の流れへ移動する。アメマスを確認しCDレックスを投げる。一発で出たサイズは55センチくらい連続でヒットする。ここでも5本位釣ると粕谷君も下って来た。「下のポイントに行ってくる」と声を掛け歩き出す。自分はそこでもう少し粘り63センチまでサイズは上がったがそれ以上は掛からないので後を追うように下流へ移動すると、
粕谷君が「魚、居ません!」と言い出した。昨日に71センチを釣った所にも一匹もいないテトラの中にはいるのかもしれないが魚が全く見えない。粕谷君のお得意のポイントには数匹見えるが水量が落ちて攻めづらそうだ。それでも何匹かゲットしていたが上流に戻りながら歩くと「いた!!」
今日はアメマスたちが瀬に入っている。

粕谷君が投げるとヒット!が、しかしもの凄いパワーで飛ばれ外れた。今の奴はデカかった。昨日自分の掛けた奴も同じように飛んでバレた。今回のビックワンだったかもしれない。またすぐに投げるも同サイズは掛からず、上流に戻って入れ食いポイントに入る。ここもやはり水量が落ちているのがはっきり分かる。魚が着いていたポイントがかなり狭くなり数もかなり減った。数匹は追加したが雰囲気が今ひとつで時間もなく最後のポイントを下流部に決め移動した。

時間も残り一時間と少ししかなく河口から近い場所に来たがどうも水量が無い。もう少しボリュームがあるかと思って期待したのだが時間もない。仕方なくすぐにキャスト開始。魚はそれほど濃くないが倒木やブッシュに着いていて攻めづらい。時々デカイ奴が跳ねるも中々口を使わない。ブッシュの奥にルアーが入りかけ上がりにさしかかったときヒット。60弱のメス。粕谷君は河口近くまで下っていったが魚が居ないと戻ってきた。
せり出した木の下に群れるアメマスを発見する。一度掛かっただけでのらなかった。上流の倒木の際を狙っていた粕谷君になにやらヒットし苦戦している様子。鮭が掛かったようだ。
私には鮭のヒットはなかったがどうも今年の北海道は鮭が不漁のようだ。昨年より訪ねた時期は2週間ほど遅いが鮭の姿はほとんど見なかった。時間が無いのだが最後となると中々終われない。粕谷君も最後の最後までキャストを続ける。時計を見ると11時になった。私はもう諦め粕谷君に「終わりにしよう」と声を掛け、この川に一礼し車に戻った。


昨年も思ったが本当に素晴らしい川だ。このような川がもし東北にあったら何年もつのだろう。あっという間に魚が居なくなってしまうのでは?と思うのは私だけだろうか。守るところは守らねばという気持ちが強くなった。ネイティブなアメマス。パワフルでスピードもあり80を超える奴も数本見たが仕留めることは出来なかったが更なる目標が出来た。来年こそは、と粕谷君と夢を語る。又、則さんや森下さん、秀ちゃんらと来年は一緒に釣行出来ればと願う。二日半と短い時間ではあったが昨年とは違いかなりのアメマスを釣った。二人で200本以上は釣ったはず。サイズも目標の70アップをクリアーしたし最高の旅になったと思う。
12時近くになり苫小牧へ向けて出発した。

「又来るよ」と川に別れを告げ、来た道を同じように進んだ。

(2008年 10月)

ザウルス R&D スタッフ 西村 倫明




Angler Photoアングラー ザウルス R&D スタッフ 西村 倫明
ザウルス R&D スタッフ。スポーツザウルス時代より、積極的な商品PR活動を展開。大型トラウトはもちろん、バス、ソルトとあらゆる分野を経験してきた釣りの技術は秀逸。新しいトラウトスピン開発の主軸として活動中。






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