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SAURUS > 釣行レポート > #48 シイラ
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ああああ~~暑い! こう暑いと流石にバテてきそうになる。暑い日はクーラーの効いた部屋でアイスキャンディを食べるのもいいけど今年の僕は例年になく海に元気を貰いに行っている。うだる様な暑さが続けば続くほど元気になってくる奴ら、相模湾の夏の使者シイラ。レーザービームのような速さで水面を切り裂きながらルアーに襲いかかりヒットした後は大ジャンプの繰り返し!まるで夏の音楽フェスのような熱量だ。暑いからこそ熱くなれる!燃えるだけ燃えたら熱帯夜だろうと泥のように熟睡。そんな休日を気に入って今年は例年になくシイラの乗合船に乗っている。


 


乗船するといつも考えてしまうのは『まずは一本!とりあえず1本』大物が1匹出ればそれだけで大満足になるのだが、やっぱり乗ったからには先ずは1本確実に獲っておかなくちゃ♪ と考えてしまう僕はまだまだ大人になりきれていないのだろうか。どうしても保険的なルアーを序盤から投入してしまう。



ニューシートプス135。朝イチは同船の皆さん集中力もまだまだ満タンなので大きめのトップを頑張って引いてくれる。そんな中でニューシートプス135をトゥイッチ入れながら引くとかなり早い段階で保険的な1本を僕の元に連れてきてくれる。昨年のソルト&ストリーム誌のショアシイラの取材でも最後の最後にシイラを引き出したのがニューシートプス135だったことを思い出す。













 

プロアングラーの端くれとして取材時の釣果は絶対に求められるものだ。まだシイラが磯際に回ってくるような水温でなくとも取材を受けたからには釣り上げなくてはいけない。日陰の一つもない炎天下の磯で6時間以上延々とキャストを繰り返す。海とは不思議なものでこれだけ暑い日なのでさぞ海水温も上昇しているだろうと思いきや、潮の流れ方で海水温はまだまだ上昇していないなんてことはザラにある。この取材の日もそんな日だった。それでも釣果は出さなくてはいけない。雑誌の発売をシーズンのピークに持ってくる為にはシーズンが開幕する前に釣らなくてはならない、シイラや青物の取材はこの辺りが非常に難しいところ。そんなギリギリの状況下でも釣果を出すためには常日頃から釣果を叩き出す為の引出し作りをしておかなくてはならない。そんなこともあり『まずは一本!とりあえず1本』。飛距離も出て#1のフックを背負えるニューシートプス135は取材時における本当に良い引出しを作ってくれた。





 その日のとりあえずの1本を獲れれば後はお楽しみの時間♪ 僕のお気に入りはトビペンホットウッド14cmのシンキングを高速リトリーブしながらの高速トゥイッチ。トゥイッチというよりはジャークに近いのかな?水面に激しい水飛沫を上げながらの高速ドッグウォーク。このルアーでこのアクションの魅力はかなり離れた位置から僕のトビペン目掛けて水面を切り裂きながらシイラが駆け寄ってくることだ。そして勢いそのままに水面に身を乗り出し喰い付いてくる、こんな超興奮もののバイトシーンを魅せてくれることだ。
先日のオフショアの取材時もとりあえずの1本の後に見事『魅せる魚』を連れてきてくれた愛しいルアーだ。


















ジリジリと肌を焼く太陽、深い深いディープブルーの海、メーターを遥かに越えるエメラルドグリーンとフラッシュイエローに彩られた魚体。まだまだ僕の今年の夏は終わらなさそうだ!

(2013年 8月)
久保田 剛之




Angler Photoアングラー 久保田 剛之
シーバスに狙いを定めて15年以上、豊富な実釣経験により蓄積された知識とデータを駆使して激戦区の湘南エリアをメインフィールドとして活動。fimoの凄腕トーナメントでは月間優勝の常連という偉業継続中の知る人ぞ知る敏腕アングラー。ニューブラックフィン・シリーズの開発キャスターとして2012年2月、ついに地元湘南で念願のメーターオーバーのシーバスをキャッチ。今後のさらなる活躍が期待される目を離せない存在。






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