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SAURUS > ケーススタディ & フィールドトライアル > Vol.3 [Case Study] 広がる北陸サクラマスの可能性
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TOKYO ROD & GUN CLUB 田中 秀人Vol bottom line
広がる北陸サクラマスの可能性
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近年ますます大人気の北陸地方のサクラマス プラッギング。
人気は高いがそう簡単には釣れない…。
そんな憧れに近い釣りが「北陸の本流サクラマスの釣り」であった。
九頭竜川サクラマスの人気が爆発し、アングラーの集中がピークに達した数年前には、
自虐に近い会話が川原を飛び交った。
「10年通ってまだ一本も釣れない…」
「3年ぶりに一本釣った…」「解禁日アングラー200人でサクラマス5本…」
アングラーの数に対して絶対的に少ない九頭竜川サクラマスの数。
ますます厳しくなる河川状況。もはや幻となってしまうのか…。
そこまで厳しくなっていた。
「昔はもっと釣れた…」よく聞く良き時代の話。
北陸のサクラマス事情は人気の高騰と共に、ますます厳しくなるのか…。

 


しかし、ここ数年で一気にその可能性と選択肢が広がっている。
一番の理由はフィールドが広がったことにより、アングラーが分散されたからだと言える。


「北陸のサクラマスの聖地」福井県の九頭竜川から広がっていった本流のサクラマス釣りは、富山県の規制緩和が進むにつれ、ますますその可能性と選択肢が広がり続けている。

富山県の河川では内水面規則により原則サクラマス釣りが禁止であった。
その規制緩和のきっかけは神通川のサクラマス解禁である。
抽選にて人数制限ながら、4月1日から5月にかけてサクラマス釣りがオープンとなった。
新潟県においても河川でのこの釣りが規制されていたが、三面川、荒川、大川、加治川と抽選による当選者のみに限定されるが、次々とサクラマス釣りが解禁された。
さらに富山県でも小川、庄川、に続き昨年から黒部川もサクラマス河川に加わり、一か所に集中していたサクラフリーク達もどの川を選ぶか悩ましくなり、その選択の可能性が広がり続けている。さらに多くの河川が開かれる可能性もゼロではない。

富山、新潟両県では抽選にて人数制限のある河川がほとんどである。
しかし富山県の大河「庄川」は入漁料を納めさえすれば、人数制限なくだれでも釣りができることが嬉しい。富山、新潟、各河川の抽選がすべて外れても庄川が控えていることが焦りを打ち消してくれる。神通川の抽選に外れたら庄川に通うというサクラフリークも多い。
レギュレーションは河川ごとに違うので、しっかりと確認したうえで狙いたい。


確かに抽選にて人数制限されている河川での釣果は確率が高い。
特に神通川(リミット年間5本まで)黒部川(匹数制限なし)の両河川は通えばかなりの確率でサクラマスに出会うことが出来る。昨シーズンの僕は、奇跡的に両河川の抽選に当選して、この2河川だけで2011年、10本以上のサクラマスを手にする幸運に恵まれた。
抽選に当選するかは運任せ。行使権ゲットできるかはともかく、2012年も応募はするつもりである。当たりますように…。


福井県のサクラマスは九頭竜川水系に集約される。
人気も高いが、人の数も半端じゃない。
釣れる確率はともかく、メッカでの1本は特別な価値がある。
この河川だけに絞って通い続けるエキスパートでも年間10本釣ることはかなり難しい。現在でもその渓相とダイナミズムに魅かれ続けて、衰えることのない孤高の人気河川である。


石川県もサクラマスが狙える。手取川に犀川。能登半島の小規模河川もサクラマスが遡る。
魚影の濃さにおいての注目は金沢市の「犀川」。
巨大レインボーで注目を浴びた長野県の犀川と同じ名前だが、河川は別河川。サクラマスは石川県の犀川と覚えておいてほしい。
河川規模や渓相に好みは有ると思うが、魚影の濃さは半端じゃない。
10数年前から川に鮭を呼び戻す運動が有り、積極的に鮭の稚魚を放流。その甲斐あって毎年かなりの鮭が遡上するようになった。
5年ほど前から「鮭が戻ったら次はサクラマスだ!サクラマスを増やして名物にしよう!」
との大規模な運動が始まり、サクラマスの稚魚を大量に放流する様になった。
ここ4年ほどのサクラマス遡上量はたいしたものである。地元漁協の努力に感謝したい。
こちらも入漁料を支払えば人数制限なくトライできる。
どうしても先ずサクラマス一本と願うアングラーにとって、高確率のお勧め河川である。


河川での制限がまだまだ全開とは言えない新潟県と富山県では海サクラも近年ブームになりつつある。注目度はまだまだ低いが、ヒートアップする前に参加すれば確率はかなり高い。トライするアングラーが増えるとともに釣果も確実に聞かれるようになった。


今年僕が注目してみたいのは、北陸の大河の河口付近でのサクラマス釣り。
河川ごとにレギュレーションが有るのでしっかり内水面の漁協と各県の水産化に確認を取って違反の無いように確かめてチャレンジしてみたい。
特に内水面漁協の存在しない富山県の河川は、河川内のサクラマス釣りは県条例で完全に禁止されている。
内水面漁協の存在する、とある河川によっては河口からかなり上流までが内水面の管轄外で、県の規制で釣り可能な期間が設定されている場合もあり、河口付近(一部河川内も含む)のサクラマス釣りが認められている。
まだまだ無名のそのエリアを開拓することが今年のチャレンジ。
数河川の河口付近レギュレーションはすでに内水面の漁協と県庁の担当課に確認して、サクラマス釣りがある一定の期間OKであると返答を得ている。


2012年!!北陸サクラマス!
僕の行動パターンとサクラマス シーズンを占ってみよう。
来年は新たなエリアの開拓をメインテーマに、抽選河川への応募、実績河川の状況を見ながらどの河川に向かうのか悩ましい??指折り数えて夢を見る…。
自然環境と、河川状況を見ながら2月から僕のサクラマスのシーズンがスタートする。
まだまだ遡上が少ない2月にサクラマスに出会えたら幸運だ。
確実に九頭竜川の解禁日に一本ゲットできるなんて甘いもんじゃない。
九頭竜川をはじめ、北陸のほとんどの河川の本番は3月末から4月~5月ごろ。桜の咲くころから5月までがハイシーズンである。
遡上がピークを迎え、ゲットの確率もハイシーズンが当然高くなる。


厳冬期の厳しいウエディング~雪代~増水~潮回り
天候と水温と睨めっこ…。オープニングから一つ一つキーワードをクリアーしてサクラマスにアプローチする。良い季節を迎える前から氷水に半身を浸し、シーズンインするのだ。


毎年そうだが、その年の一本目のサクラマスを手にするまでは不安と期待が錯綜する。
2012年の目標もまずは一本。
何本釣ったかではなく、どう納得して釣ったか…。
人を見て釣りをするのではなく、競争するのではなく、
ひたすら一本のサクラマスを夢見る…。
ロッドを振っても振りかざすことは無い。
自分自身の精神的な深いサクラマスの旅を楽しみたい。


サクラマス人気の高まりと、アングラーの集中と、それに対する確率の低さから「辛い釣り」の代名詞であった北陸のサクラマス釣りもチャンスが膨らみ、さらに新しいエリアでの可能性の広がりを見せているのだ。チャンスは必ず訪れる!
あなたも既成概念の殻を破って新たな角度でチャレンジしてみませんか!


1つの河川に絞って徹底的に通い詰めるもよし、狭き門の抽選河川に応募してみるもよし、
新たなエリア開拓や、確実に釣果が上がり始めた北陸の海サクラ開拓に挑むのもよし。
体は一つ!選択肢は多数!あなたはどの北陸サクラマスを狙う?!


さて、今年の冬は厳しい冬になるという長期予報が出ている。
2月の釣りは厳しくなるが、雪が多い年はユキシロも太く、巨体をはぐくんだサクラマスを本流へと導いてくれる。ハイシーズンにもたっぷりの水量を確保してくれる。
だから豪雪は歓迎だ。
厳冬から始まるシーズンの佳境は4月1日に富山の河川がすべて解禁してピークを迎える。
さてさてどんなシーズンになりますやら…。


2012年も僕はベイトキャスターを手に、
CDレックスをメインにすえたプラッギン スタイルでスタートする。
ここ6年間CDレックスのクイックトゥイッチン メソッド開拓に全霊を集中してきた。
自分なりの一つのプラッギング スタイルに集約できた気がする。


2012年の僕は、サクラマスのケーススタディー&フィールドトライアルという宿題をザウルストレインからもらってスタートする。

2012年新春企画!!
「CDレックスによるクイックトゥイッチン メソッドのすべて」をケーススタディーにて解説、2月のフィールドトライアルにて実証に挑戦する予定です。
お楽しみに!!
春の夢!幸運を願って…。


TO BE CONTINUED!! (2012年へと続く)

(2011年 12月)
TOKYO ROD & GUN CLUB 田中 秀人




Angler Photoアングラー TOKYO ROD & GUN CLUB 田中 秀人
トラウトプラッギングとワインを愛する工芸品アーティストでソムリエ。そして飛騨高山を愛する、田中秀人が綴るエッセイ。フィッシングのみならず、"旨い"話しを。


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