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SAURUS > 開発記 > #02 [続] NEWルアー開発記
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シーバス用のプロトルアーについて書こうと思う。
前回の開発記で『なぜトシコ!?』とツッコミを入れた方も多いことだろう(笑)
あたりまえだけど大事なのはトシコではない。魚の気持ちを考える、魚になったつもりで考えること。もっと大事なのはソレを楽しむことだ。




前号の開発日記でも書いたが大物が好むルアーの泳ぎの一つに『揺らぎ』というアクションがある。なんとも言葉では表現しにくいが大きめのウォブンロールに近くS字形にも近い、それでいてS字やウォブンロールといった規則正しい泳ぎではない。かといって泳ぎが破綻してしまっていてはお話にならない。あくまで基本性能としての泳ぎを持ちつつ、その起動が不規則な変化を起こす。








そう、例えるなら渓流。川底の石の周りでステイする鮎を想像して欲しい。渓流の流れは複雑で細かい乱流が絶えず起きている。そこにステイする鮎の横から見た姿などは釣り番組でよく見るだろう。その場にい続けているけど スッ スィ とスライドする動き。そうルアー的に言えばダート、スライドと言われる横方向の動き。ダートといっても最近のルアーに使われているダートという泳ぎではない。ロッドアクションで左右にピョンピョンと幅広く動いているが結局は頭の向きに進行方向を取っているわけでロッドアクションによる急激な方向転換とも言える。



今回のルアーで目指しているのはそのような泳ぎではなくブラックバスのダーターの中に見られるような真横にスライドするような泳ぎ。シーバスのフィールドには流れが必ず存在する。この流れを受け過ぎず、受け流し過ぎず、ルアー自らがボディーの周りに作り出した乱流に影響を受ける、そんな泳ぎ。


水中の流れというものは一定ではなく渓流ほどではなくとも細かい乱流が多々存在している。我々アングラーが反転流、離岸流、2枚潮なんて呼ぶ大規模なものではなくもっともっと小さい単位の乱流。この乱流をルアーが拾い自らが作り出した乱流と相まった時にその負圧方向にスッとスライドする・・。細かい水流を増幅させてルアーアクションに反映させる、そんな風に言えばイメージ出来るであろうか。
水面直下のただ巻きでの基本アクション、トゥイッチングでの魅惑のヒラ打ち、とにかく遊べるルアーを目指している。ルアーを操作することを遊びながらデカイシーバスの食性を刺激する。
遊べて楽しくしかも釣れる、そんなSAURUSらしいルアーを目指し鋭意テスト中なのである。

(2013年8月)


久保田 剛之





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