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SAURUS > エッセイ > 藤元裕二 > 種子島、北限のGTエリア
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宮崎県都城市在住
藤元 裕二
ESSAY: Yuji Fujimoto


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「やったー、いた~。やっぱりいたんだ~」

そのGTをキャッチし、自分の胸に抱いた時、思わずデッキの上で雄叫びをあげてしまった。



ことの始まりは20年前にさかのぼる。ジギングを始めたばかりで、どっぷりとその魅力にはまった私は、毎週どこかの沖でジギングに明け暮れていた。 その日は鹿児島県内之浦でのジギングだったが、潮がまったく行かず、船長の粋なはからいで急遽2時間かけて南に走り、種子島へ向かうことになった。今考えても結構無茶なポイント移動である。
カンパチもそこそこに釣れ、上がりの時間が迫ってきたときに、思いがけないドラマが訪れた。私のロッドが今まで体験したことのないトルクで海面にひっぱりこまれたのだ。魚種の見当もつかぬまま、20分ものファイトの末、30キロほどの人生初GTをキャッチした。
当然のことながらここから私の人生は狂っていくこととなる(笑)。


今年の種子島釣行は、20年前のGTがただの偶然でないことを確認したいと想い続けてやっと実現したものである。同時にザウルスのウェブ用の動画撮影も兼ねていたので、どうしても結果を残したかった。
で、GTを無事キャッチした瞬間、長年の思いが証明された喜びで冒頭の雄叫びとなった。



魚への想いはその大小、種類にかかわらず、それぞれのアングラーにあるもので、その出会いが強烈であればあるほど、それに比例してモチベーションを保ち続けるようだ。
私自身、トカラで何本ものGTをキャッチしてきたが、この地でのGTはまた格別である。
種子島周辺は沖に出ればカンパチ、キハダ、イソマグロなど南方の巨魚がヒットし、ショアーラインではGT、巨大アオリイカ、そして意外にもヒラスズキが多いのだ。


黒潮の恩恵を受け巨大に育つGT(狙って釣れる)の北限であろうこの島は、同じく黒潮がなくてはならないヒラスズキの南限でもあるという非常にユニークなエリアである。だからこそ、最大級のGTの可能性を私は感じている。
種子島はアクセスも容易であり、短期の休暇で四季に応じたさまざまなスタイルの釣りを満喫できる島である。現在、船長といろいろ相談しながらGTフィッシング向けの船の艤装をやっているところだ。もちろん抜群の操船テクニックでジギングをこなす船長なのでGTフィッシングの操船もすぐに覚えてくれるだろう。
また、地元漁協とのレギュレーションの確認など、クリアしなければならない問題もある(地元の漁業の一級ポイントがGTポイントと重なるためデリケートな問題もまだまだ多くある)が、アングラーと地元がいつまでも、より良き関係でいられるように交渉していきたい。



GTフィッシングに関してのレギュレーションは、バーブレスフックにPE8号以上のライン使用、オールリリースなどアングラーに受け入れやすいところから提案していきたいと思う。種子島はおそらく国内のGTフィッシングで最もイージーに(簡単に釣りやすいということではなくて地理的に誰もがチャレンジしやすいという意味で)狙えるエリアだと思う。
他の国内GTポイントが次々と場荒れしていった経緯があるので、種子島ではいつまでもGTフィッシングが楽しめるよう大事にしていきたいところである。


詳細な料金やレギュレーション、受け入れの態勢など、決まり次第随時報告していきますのでよろしくお願い致します。


藤元 裕二





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