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Jun
ESSAY: Jun


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頭が悪いから、うまく表現できない。

感覚で生きてるから、伝えたいこともスムーズに伝えられない。

だから五感を研ぎ澄まし、第六感に頼るんだ。

感じて欲しい、サカナの息吹。そして自分のホントの気持ち。


2009年2月、僕のトップウォータープラッギングがスタートした。

ワンバイト、ワンフィッシュ。




ウッドゥンスマートアレックの甘いスイッシュ音につられたのか、ワンドのド真ん中、ボートの3メートル手前で、バスがいきなり姿をみせた。

ルアーとサカナの距離はすぐに縮まった。その距離は50センチ、ついには5センチとなった。

ロッドと手を目一杯伸ばしながら、10メートル先から引いてきた速度でルアーをボート際まで引き寄せる。


僕たちがサカナに気づかれるまでアト残り1秒あるかないか。

心臓が破壊されそうなデカイ鼓動を感じながら、意外と冷静な思考回路の中で、次の瞬間、水面が砕ける景色とともに水飛沫が顔にかかった。




ファイトの最中、空を見上げる。花粉を十分含んだ黄色い風が遥か上空で舞っている。

いつもの景色が自分の前に現れる。


「なんで釣れたのか」なんて、それは自分とサカナと神のみぞ知る世界。

人に聞くことじゃない。自分で感じて欲しい。


昨晩みた「鉄コン筋クリート」のシロのコトバが頭をよぎる。




「ソコカラナニガミエル?」


「パソコン?」「オフィス街?」「夜の繁華街?」それがホントに見たい景色なの?


さぁみんな、ホントの自分を見つけに行こう!!

ホントの居場所はどこなのか、答えを探しに行こうじゃないか。





Jun





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