2008年1月今年もサクラマスシーズンが開幕した。 岩手、秋田、山形の共通年券、地元北上川(追波川)の年券を更新し情報収集。正月早々から雄物川、最上川でヒットがあったようだ。自分は販売業のため1月中旬までは休みが取りづらく例年初釣行は1月下旬以降。 待ちに待った今年の初釣行は2月上旬の赤川。数日前にまとまった数の群れが入りヒットが相次いでいた。当日は今年からサクラマスデビューの彼女も同行。朝7時場所は3段酒田側。いきなり根掛りしても嫌だろうと思いとりあえず2投だけして根掛りしないのを確認「ここなら根掛らないしキャスティング練習を兼ねてやってみたら?」と彼女に場所を譲る。 自分は水の少ないこの時期に地形チェックしておこうと思い上流側へ。 直後何やら彼女が騒がしい。 見るとロッドが曲がっている。 「何で根掛りするの?」と思い近づいて見るとティツプがゴンゴン。魚だ!なんと開始3投目にしてヒット!水面下で暴れる魚体は紛れもない本命サクラマス。 ぎこちないファイトながらも無事ネットイン。58cmの本命さん。ルアーはレックスミディアムディープ9cmピンクバックオレンジベリー。カラー選択理由はかわいいから。ヒットパターンは足元までゆっくり巻いてきたらサクラマスが付いていたそうです。その後吹雪の中夕方までロッドを振るがまったく反応が無く帰路についた。 初期から魚が見られたということで気合を入れて2月は赤川、最上川、雄物川を転戦するがまったくもってノーバイト。 3月に入り山形の中規模河川にて足元でバラシ。 中旬に追波川(北上川の河口域)で2本連続ゲットするも波に乗れずだらだらと4月に突入。新トラウトスピンが到着し気分を入れ替え岩手の三陸河川へ3日間の遠征予定だったが知り合いが追波川へ釣行してきているということで1日目の朝一のみ追波川へ出勤。 朝マヅメ、周りでもヒットはなく「ダメかな~」とやる気のないキャストを繰り返しているとやる気のないサクラマスが軽くルアーをくわえた感じでヒット。しかし集中力の切れたファイトでバラシ。2日目は三陸河川を攻めるも水のなさにビックリ。 見たことも無いくらい渇水していて生命感ゼロ。3日目は追波川へトンボ帰りし東北ザウルスのメンバー、佐々木肇氏と北上大堰堤下を攻めるが釣れそうな感じもせず午前11時には解散。 今年は何かかみ合わない。次の週も3日まとめて休みを取った。 今回は彼女も同行の為赤川河口に釣行予定だった。しかし釣行前日夕方から雨のため微妙な濁度に。起きてみると朝も雨。「とりあえず行ってみるか~」と家を出ようとしたその時「雨が降って水量がいい感じになってきました!」と三陸に住む友人からメールが 。優柔不断な自分はすぐさま予定を変更!目指すは三陸の中規模河川。先週は水がなかった道中にある小規模河川も雨による降雨のため適度な水量に。 仙台から下道を走ること6時間。目的の河川に到着。さっそく川を除くと先週とはうってかわってベストな水量に。期待して下流から中流域をラン&ガンするがまったく反応なし。2日目は3時起床で実績ポイントを釣り下るがティーレックス11cmにヒカリが1匹釣れたのみ。流下するゴミがワンキャストごとにルアーに引っかかり釣りづらい。中流ダメ。下流ダメ。河口ダメで昼前には緊張の糸がプツン。 「夕方ゴミの流下が少なくなってからがチャンスだな」。ということでしばし昼寝。何分寝ただろう。友人の「釣れたよ~」コールで目が覚める。写真をとるために友人の所へ急行。そこには60cmオーバーの見事なサクラマスが横たわっていた。写真を撮りながら話しを聞くと昼くらいに来てすぐ釣れたらしい。回りでも同じ時間帯にヒットがあったようだ。川を見ると流下するゴミも少なく濁りもいい感じになってきている。寝ている場合ではない。時合だったようだ。眠気も吹っ飛びランガンを繰り返すが反応が無い。陽も傾き薄暗くなってきた時間帯にダウンにキャストし逆引きになっていたレックスミディアムディープ9cmチャートカラーに何者かがバイトするが5秒くらいでフックアウト。サクラマスだと悔しいのでアメマスということにしよう。 最終日は日曜日。 川は増水の収まりかけという絶好のコンディションということで混雑が予想されるため2時半起床でポイントへ。が、しかし、お目当てのポイントには先行者が。このポイントしか考えていなかったのでどうしようと思ったが先行者は三陸の釣りでいつもお世話になっている釣友の佐々木さんだった。 「いっしょに釣りましょう。」ということで佐々木さんは反対側から入り向かい合って釣る格好となった。4時40分キャストを開始。 ポイントは荒瀬からトロ瀬へと変化する1級ポイント。底石もゴロゴロ入っていて活性の高いサクラマスが付きそうな流れだ。 水温は7℃。ルアーはブラウニーといきたいところだが水温を考慮しブラウニーより潜行深度のあるティーレックス11cmをチョイスした。瀬頭より釣り下る。対岸の佐々木さんの下流でライズがあったようだ。魚は確実にこのエリアに居る。対岸寄りにキャストし派手目のトゥイッチングかけながら流芯を横切らせる。とその時ルアーの後ろがギラッと光り、手元に「ゴン」と衝撃が!「ヒット~」!!サイズは小さいが瀬で掛けたため走り回りナイスファイト。何度かの走りをかわし無事ネットイン。52cm痩せ型ではあるがフレッシュランの綺麗な魚体。 佐々木さんの友人の飯塚さんが到着。今年はまだ1本も釣っていないということで瀬頭を譲るとすぐにヒット!ナイスファイトの末ネットに収まったのはシーライスがまだ付いているフレッシュなコロンコロンのサクラマス。握手を交わし二人で記念撮影。ちなみにヒットルアーは飯塚さんもティーレックス。 撮影終了後瀬頭を超えたサクラマスが付きそうな場所を見つけた。流れがこちらによっているので上流に回りこみダウン気味で狙ってみる。5投目ぐらいでいきなりヒット!下流の荒瀬向かって走る。荒瀬を下られるとアウトなのでドラグを締めて強引に寄せようとしたところフックが外れてしまった。 その後は中流域を攻めるがアタリもなく昼過ぎに帰路についた。 シーズン初期に河口で杭となりフレッシュランを迎え撃つスタイルもいいが、ランガンでポイントを探しあてサーフェイスで掛けるサクラマスゲームは本当におもしろい。ましてや水の透明度が高いとヒットの一部始終を目で見ることができるので興奮度も高まる。仙台から往復600キロだが三陸通いはまだまだ続きそうだ。 |
(2008年 春)
ザウルス R&D スタッフ 粕谷 直行
ザウルス R&D スタッフ 粕谷 直行
アングラー ザウルス R&D スタッフ 粕谷 直行 | ||||
トラウトのみに狙いを絞るエンスージアスト。中学生時代には小遣いを貯め、ザウルスのトラウトスピンとステラを購入。2時間以上の長距離もいとわずチャリンコで各河川に出没。豊富な情報量、情熱と行動力で日々、ビッグトラウトを追いかける。 | ||||