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#2
流れのイトウ





イトウを狙うシチュエーションには河もあれば湖もある。それぞれのスタイルに、それぞれの楽しみがあると思う。
流れのイトウを釣る、その釣りと釣り方へのこだわり。
大きな河の、中流域の、水面が波打つ、岩がゴロゴロの、そんなポイントでルアーを襲うイトウのスピードと強さを知ってしまった。
なにより流れで掛けるザウルスのスタイルを、自分流を貫きたい。そんな流れのイトウ釣りでベイトタックルというのは少々、不便なことがある。そんなことは承知の上でベイトタックルにこだわっている。


北の大河でしか出来ないイトウ釣りのスタイルこれを具現化してくれるロッドが欲しかった。
同時にイトウ釣りのために新しいロッドを開発してもらえるとも正直思いもしなかった。


しかし、この熱い気持ちが伝わりザウルスがゴーを出してくれた。
ベイトタックルでなければ勝負にならない。ビッグプラグを20ポンドラインでストレスなくキャストする。
できる限り遠くまで飛ばしたい。ドリフトさせたり、流れをクロスさせたり、U字を描いたり。

時にはアップストリームにキャストして早巻きでの対応も必要になる。
ワンキャスト、ほんの数十秒の真剣勝負。決して一か所では粘らない。
ヤル気のある最高の一匹を求めて、最高の条件を推理して探していく。


単調ではないその釣り方がたまらなく面白い。
スピニングでもさんざんやってきたけど、最近のスピニングリールの性能が素晴らしく良くなったのは知っているけど、やっぱり俺はベイトタックルで釣りたい。
ベイトタックルはトラウトアングラーの釣りを一変させてしまう。


同時に通常のトラウトのプラッギングの枠を超えはじめる。
常識に囚われない自由なプラッギング。
想いこみの分だけイトウとの出会いが偶然ではなくなる。
イメージ写真

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狙わなければ獲ることは叶わない。
真剣でなければ出会うこともない。
いつだって釣りをしたい、それで何回不発でもいい。
苦労を重ねれば重ねるほどその1本の意味は重く、忘れられない記憶になるはずだ。



思いのたけを伝え、ファーストモデルが出来てから二年間、実際に大河に立ち試行錯誤を繰り返してきた。
机上の理屈ではなく実際に何本ものイトウを釣りあげ出来上がった完全実践主義のロッド。

このロッドでの最大釣果は96cm、10kg。



狙いのサイズはこの二倍以上の重さのイトウだがこのロッドならきっと戦えると確信している。
どれだけ時間がかかっても構わないから、最後は笑って死ねるようにメーター30、いやメーター50オーバーの北海道のイトウを釣りたい。

あの河にはとてつもなくでかいイトウが必ずいると信じている。
まだ釣ったことのない未知とのファイトになるだろう。だからこそ考えられる限りを尽くしたい。
恐らくチャンスは2度とはないだろう。だからこそ後悔だけはしたくない。


この想い、同じザウラーになら分かってもらえると思う。





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