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SAURUS > エッセイ > 山田周治 > プラスチックワームは、やっぱりやめたほうがいいと思う
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Tokyo Rod & Gun Club
山田 周治
ESSAY: Shuji Yamada


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河口湖ではプラスチックワームの使用が、2007年5月から禁止することになったそうですね。
理由は、ワームからビスフェノールという環境ホルモン物質が、水中に溶けて出るからだといいます。



ワーム派のバサーには大いにショックだろうし、憤懣やるかたないところだろうなと思うのだけれど、環境ホルモンに侵されたバスの姿を想像してみると、長い目で見て、この禁止処置は悪くないんじゃないだろうか。

だって、生まれてくるバスが、みんな雌ばかりになってしまったらどうなる?その次の世代になるはずの卵子は、精子をかけてもらえなくなるということだよね。

つまり新しいバスの稚魚は生まれない。いま生きているバスが死んだら、もうバスはいなくなってしまう。
そんな未来がすぐ訪れるかもしれない。これじゃあ、バス駆逐派達の殺戮戦略を、応援するだけのことじゃないですか。

「そんなことにはなりっこないよ、他からどんどん運んできて入れりゃいいんだもの」と、ワーム派はおっしゃるかもしれない。でも、その頼りの先のバスポンドだって、いままでずーっとワームで釣られているとすれば、環境ホルモンにやられる可能性は高いのだ。


しかし。

これ以上は湖底に残されるワームは増えないとしても、いままでに根掛かりで湖底に引っかかっているワームは、どうするのかしら。



もう30年以上も、ワームが使われ続けてきたんだから、引っかかっているワームの本数は、きっと半端なものじゃあないはず。
切れたラインはジャングルのようになっているだろうし、その先っぽで、ぶよぶよになったワームがびっしりと湖底を覆って、ゆらゆら揺れているのだろうね。

これを取り除かなければ、環境ホルモンの心配は絶対に消えないのだから、クリーン作戦を実施する他はないのでしょうけれど。さあ、何てったって、水の底のことですからね。

潜水チームが潜って、1本1本手で外すしかないのかもしれない。
その費用はいくらぐらいかかるのか、もうきちんと計算してみてるかしら?計算は済んでいるとして、きっと相当な金額になると思うのだけれど、その費用はどう調達するのかしら?


気になるところだなあ。


山田 周治






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