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SAURUS > ケーススタディ & フィールドトライアル > Vol.4 [Field Trial] 2012雄物川 フィールドトライアル実釣
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2012雄物川 フィールドトライアル実釣





- 今年の雄物川の状況―

2012年、冬季雄物川シーズンを一言で振り返ると「かなり厳しいシーズン」だった。
例年より多少遅れたが1月10日に友人がバラしたという情報が入りシーズン開幕か!?と思われたが後が続かず悪天候や河川の全面結氷などの影響か1月の確実な釣果情報は1桁のみ。
2月に入っても状態は変わらず。
2月7日くらいからようやく数日に1本ペースで釣れ始め2月14日からは日に1本ペースで釣れている情報が入ってきた。


- 釣行計画-

今年は例年以上に仕事が忙しく2月中旬までまったく釣りに行けない状態だった。
釣りに行けないながらも釣行日前日までの友人からの情報をまとめみると

釣果のほとんどが秋田大橋周辺。何故かこのポイントだけは単発ながらもモジリが見られる。

寒波が来ると全面結氷。

寒波で雪が溶けない為、雪代が入らず渇水気味。

下流部以外は雪上ラッセル必須。駐車スペースは何とか見つけられる。

南大橋より上流はほとんど釣果が聞かれない。

以上。

秋田大橋周辺に釣果が偏っているのは「雄物川で困った時はここ!」と、言われるくらいの俗に言う「銀座ポイント」でアングラーが絶えず入っているせいもあるが秋田大橋上流に広大な浅場が広がっているせいもあると思う。今年は寒波の影響で雪代がまったく出ずシーズンを通して渇水だった。秋田大橋上流への遡上のタイミングを伺っている魚が一時的に秋田大橋周辺に足止めされて溜まっており他のポイントより魚影の濃い状態を作り出している。のかもしれない。
南大橋より上流での釣果が少ないのも最初は「大雪でポイントへのアクセスが困難な為」。と思っていたが中流部の主要ポイントへは各アングラーが雪上ラッセルしながらも入っていてそれでも釣果が出ていないようなので単純に渇水で魚の遡上がうまくいっていない為と断定した。
遡上がうまくいっていないのに中流部を狙っても釣果は希薄。
以上のことから今釣行では得意ではないが秋田大橋を中心としたポイント選択で後は現地の状況に合わせて柔軟に対応しようと思った。
何とか時間を作り禁漁がせまってきた2月21日雄物川へいざ出陣!!


- 2月21日-
当初の予定では仙台での仕事を午前中に済ませ夕方に秋田市に到着し雄物川釣行時いつもお世話になる佐々木家で一杯やって明日に備えるつもりだったが前日に何とか仕事を終わらせることができたので下見がてら午前中に川へ向かった。
まずは秋田大橋に居た秋田の友人達へ新年の挨拶をして前日1本キャッチしている肇さん達とダメ元だが気になる中流部のポイントを調査するがやはり反応なし。
その後、肇さんとはそこで別れ自分は今シーズン釣果が途絶える南橋周辺・釣果が集中している秋田大橋周辺を軽く調査し早めに佐々木家へ向かった。


- 2月22日-
いよいよ今日からが本番。
前日自分と別れた後、肇さんは上流に向かい各ポイントを叩きながら帰ったらしいが何も反応がなかったらしい。
最強アングラー肇さんがやって反応がないのだからやはり中流部には魚がいないのであろう。
中流部を捨て下流部で心中する覚悟ができた。


- 1本目-
午前8時より秋田大橋で実釣開始。
途中で花巻の大地さんと合流し雑談しながら攻めるが1時間くらいで杭の釣りが飽きてしまった二人・・・。「ちょっと下流のポイントを見てこようか?」と二人で車移動した直後友人から秋田大橋周辺でヒット!の情報が・・・。
「やっぱ秋田大橋か?」。
下流のポイントを軽く攻めすぐに秋田大橋にUターンし粘る二人。
でも・・・この二人粘り根性は一切ありません(笑)待ちの釣りは本当に苦手です。
秋田の友人金野君も加わり過去の実績はないのだが秋田大橋上流の鉄橋のさらに上流へ歩いて新規ポイント開拓の冒険へ。
秋田大橋から歩いて15分くらいで目的地到着。あまり実績がないためか先行者は誰もおらず広々と釣り下りが楽しめそう。ただポイント的には底が小砂利か泥で変化も少なさそうで実績がないのも頷ける。
しかし朝から粘りの釣りを強いられていたので今年初のウェーディングしての釣り下りを存分に楽しむ。

少し釣り下ると水面に流れの変化ができている場所を発見。
その変化にレックスMディープ9センチ(パートナーズオリジナルカラー・ブルー×チャート)を打ち込み軽いアクションをつけながら引いてくるとゴミでも引っ掛けたような「モワーッ」とした感触が。
「ん?ゴミか?」と軽く聞きアワセを入れてみると「ゴンゴン」と首ふりの合図。「魚だ!」本アワセを決め今シーズン1本目のファイトを存分に楽しみネットイン!!何年釣っていてもやはり緊張する今年のシーズン1本目は58センチ!!

その後この周辺では唯一過去に実績があるが水面の変化もなく仲間内では「なぜか釣れちゃうポイント」と呼ばれているポイントで大地さんに1バイト。




- 2本目-
午後4時。
当日は秋田大橋周辺で他にも数本上がったようで情報を仕入れたアングラー達で現場はごった返していた。
あまりのアングラーの多さに人気の立ち位置には入れず自分はあまり人気のない場所でロッドを振っていた。
するとそれまで吹いていた風が止みベタ凪に。
水面に反射する夕日が幻想的な時間を創りだす。
何かが起こりそうな気配。



するとベタ凪の水面が「モコッ」っと割れる。

下流で魚のモジリ発生。

モジリの発生場所は多くのアングラーが陣取っており自分の入る場所はなし。
「モジリがあっていいな~。」と上流で指をくわえてみていると何とサクラマスがモジリながら上流にあがってくるではないか。それも単独ではなく数匹いる感じ。こんな連発のモジリは初めて見た。もちろん皆さん気付いていてそれぞれ信頼のおくルアーをモジリ目掛けて発射!しかし魚は無反応。あれだけのルアーが投げ込まれているのにモジリをやめないサクラマス御一行様。サクラマスって意外に鈍感?
自分の下流のアングラーについにヒットするも惜しくもバラし。これでモジリは終わりかと思いきやまだモジっていて自分の射程エリアに御一行様到達!!レックスMディープ9センチをモジリに向かってキャストするが反応なし。
ここでふと思いついた。
「下流で9センチ前後のミノーやスプーンを投げられて反応しなかったんだからここで自分が定番の9センチ前後のミノーを投げても魚はルアーを見飽きていて反応しないのでは?」と。
「混んでいる釣場では人と違うことを。スレてきたらサイズダウン?」。
ルアーフィッシングの基本ではあるがサクラマス釣りで実践している人をあまり見たことがない。
普段はこの時期持ち歩かないのだが秋田大橋周辺で粘る場合使うかもしれないとCDレックス・スーパーシンキング6センチ(L-ブルーバック)が一つだけケースに入っていた。小粒でブリブリした泳ぎでこの止水のようなエリアでも強烈にアピールしてくれるはずである。重量もあり飛距離も申し分ない。もちろんフックは太軸に変えてある。
ルアーチェンジ後の1投。
モジリに向かってキャストしCDレックス・スーパーシンキング6センチのブリブリした泳ぎのアピールに頼ってノーアクションで引いてくると足元のカケアガリでヒット!!
大勢のギャラリーのいる中、うれしいようで見られていて恥ずかしい本日2回目ファイト!!ゴロタ石で足場が不安定。
さらに足元の水中に沈みテトラが入っている場所だったので長時間のファイトは命取り。
TS―92HSのパワーを信じて魚を浮かせて強引にネットイン。本日の2本目は体高のあるコロンコロンの54センチだった。
混雑している釣り場で9センチ前後のミノーにスレたマスをルアーサイズダウンさせて食わせたということで自分の中の引き出しが1つ増えた瞬間だった。



そして、なんと昼間の1バイトが気になり昼間にバイトがあった周辺を攻めていた大地さんにも同時刻にヒット!!そして見事な65センチにキャッチ!!
ルアーはレックスMディープ9センチ(オレンジバックOB)。


- その後-
2本キャッチした翌日、禁漁間際などその後も数日トライしたが自分には他に1バラしがあったのみ。
全体では2月20日以降、日に数本釣れる日もあったが全体的に低調なまま2月末の禁漁を向かえ今シーズンの雄物川の冬サクラシーズンは幕を下ろした。

本当に厳しいシーズンだったが何とか魚に出会えて今シーズンもスタートダッシュに成功することができた。
3月から通う次のフィールドでもなんとかサクラマスに出会いたいと思う。

(2012年3月)
ザウルス R&D スタッフ 粕谷 直行




Angler Photoアングラー ザウルス R&D スタッフ 粕谷 直行
トラウトのみに狙いを絞るエンスージアスト。中学生時代には小遣いを貯め、ザウルスのトラウトスピンとステラを購入。2時間以上の長距離もいとわずチャリンコで各河川に出没。豊富な情報量、情熱と行動力で日々、ビッグトラウトを追いかける。


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