ケーススタディ今回のお題は「初めての九頭竜川。解禁日をどう攻めるか?」
ついに今年、憧れの河川九頭竜川に釣行することとなった。
釣行予定は2月1日の解禁日。
初めて行くフィールドの為自分の九頭竜川に対する知識が乏しいので河川情報を集めつつ解禁日釣行の戦略を組み立てて行きたいと思う。
自分の中での九頭竜川
- サクラマスブームの火付け役となった北陸の大河。いつかは行ってみたい憧れの河川。
- 九頭竜川でサクラマスを釣ってこそ、サクラマス釣り師として1人前。
- 雑誌等で川の写真を見る限りそれなりに川幅はある。
- 憧れの河川だがなんといっても自宅から遠い(自宅がある仙台から九頭竜川最寄りの福井北インターまでをカーナビでルート検索すると片道640キロ!)。
大雑把な自分のイメージとしては上記のような感じである。
九頭竜川の情報収集
- インターネットから
今やインターネット社会。九頭竜川のような有名河川であれば各個人のブログ等でかなりの量の釣行記事があるのでこれら情報を参考にしてもいいと思う。
以前のケーススタディで長年九頭竜川に通っているヒデさんが解禁日の九頭竜川にどう挑むのか?を書かれているのでこちらもかなり参考になる。
- 地元の釣具店
ザウルスでもお世話になっている地元釣具店「越前フィッシングセンター」さんのホームページは九頭竜川初心者の私には大いに参考になった。
特に2013年の九頭竜川実績ポイント図は昨年の確認釣果実績が全て書き込まれておりポイントを知らない遠征者にはありがたい。また、ヒットポイントを線と線で結ぶことにより
サクラマスの遡上コースを予測することもできる。
- ネットにて空撮画像確認
こちらもインターネット社会の恩恵。上記の実績ポイント図を見た後に拡大した空撮画像を見ることによって河川、ヒットポイントイメージをさらに鮮明にできる。
- 友人達からの情報
幸いなことに自分の周りには九頭竜川に精通している友人が数人。
例年の傾向等を入手。
≫
越前フィッシングセンター
≫
九頭竜川 近辺の地図(Google Map)
釣期
解禁期間2月1日~5月31日。
但し北陸道から上流、高屋橋下流は2月16日解禁。
入漁券は年券6000円、日券1500円。
水量
国土交通省「川の防災情報」参照。
九頭竜川「中角」でチェック。
1月20日現在ローウォーター。
最近大きな増水はなし。
観測所の中角が潮の影響を受ける場所らしいので干満による若千の水位変動は毎日有。
≫
国土交通省 川の防災情報
解禁日釣行考察
- 数々の情報を元に考えるとベストシーズンは3~4月。
- 2月1日の解禁日はここ数年確実に魚が出ている。しかし全体で1桁の年が多く絶対数は少ない。
- 過去の釣果実績を見る限り高屋橋、えち鉄鉄橋、中角、天地橋周辺は初期の実績が群を抜いている。但し下流域のためテトラ、護岸フィッシングになってしまう。
- JR鉄橋下が小堰堤のような地形になっていて水量が少ない時は遡上の障害になっているのではないか?とのこと。これより上流への遡上は1月中の出水次第。水量によっては解禁日に魚が入っていない可能性も。
実際解禁日はどう攻めるのか?
- 前日の下見
予定では前日の1月31日の午後には現地入り予定。
遊漁券を購入し実際に川を見て入念な下見。今現在の情報によると河川工事の影響で地形の変化が大きい。
現在工事が進行中の場所も有り。
過去の実績からいくと上記の下流の有名ポイントが確立高そうだがせっかくの初九頭竜川遠征。
流れの中でウェーディングして解禁日を迎えたいという思いもある。
最後は実際の下見、渓相、長年培ってきた自分の感でポイント決定か?
- 今年の解禁日は土曜日。かなりの人手が予想される。ポイント移動はほぼ不可能と考え入ったポイントを丁寧に攻めるしかない。
実際秋田の冬季解禁(1、2月)のサクラマス釣りで同じポイントで朝は釣れなくても雲間から太陽が出た瞬間や朝より少し気温が上がった時にヒットというのは目にしているし自分も体験しているので気象の変化に注意しながらせめて午前中は自分が選んだポイントをやり通したいと思う。
- 午前中外した場合は先行者が入った形跡がない場所をランガン。
この時期は雪に足跡が残るため先行者のあるなしを判断しやすい。
解禁日に先行者がいない場所=車からかなりの距離を歩く場所。となるので全ては体力次第。
- または午後から有名ポイントに入り直す。
人手の多い秋田県夏季のサクラマス解禁日(6月1日)もそうだが有名ポイントと言え午前中に魚が出なかった場合、午後には大半の方が心理的に午前中魚が出た場所周辺へ移動する。
そのため時間によっては運が良ければ大場所の1級ポイントにすんなり入ることもできる。
小規模河川であれば最初に投げた人の勝ちだが九頭竜川クラスの川であれば魚のサイクルもあるでしょうし気象条件次第では午後からのヒットも十分期待できるので閑古鳥がなく大場所も視野に入れておく。
タックル
ベイトタックルの使用も考えているが自分の腕ではガイドが凍る氷点下の中ベイトタックルを使いこなせないと思うのでスピニングタックルを予定。
- ロッド
実際に河川を見たわけではないので想像ではあるがそれなりに川幅はあるようなのでTS-PE86HSかTS92HSの使用を予定している。
- リール
シマノ4000番クラスのスピニングを予定。
- ライン
氷点下の可能性もあるためトラブル防止の意味合いも含めメインはナイロンの10ポンドラインを使用予定。リーダーは同じくナイロンの16~20ポンド。
- ルアー
メインはレックスMディープ9センチ、レックスディープ9センチ、CDレックス8.5センチ。
ただ、ポイント移動ができずルアーローテーション頼みになる可能性もあるのでサイズダウンルアーを忍ばせておく。CDレックス7センチ、スパシン6センチなど(前回の雄物川のケーススタディではまさにルアーのサイズダウンがハマった)。
カラーに関しては光量、水の色に合わせて色々ローテンション予定。
いずれにせよ初めての九頭竜川。
釣れても釣れなくても九頭竜川の解禁日を楽しんできたいと思う。
(2014年1月)
ザウルス R&D スタッフ 粕谷 直行
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| | | アングラー ザウルス R&D スタッフ 粕谷 直行 | |
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| | トラウトのみに狙いを絞るエンスージアスト。中学生時代には小遣いを貯め、ザウルスのトラウトスピンとステラを購入。2時間以上の長距離もいとわずチャリンコで各河川に出没。豊富な情報量、情熱と行動力で日々、ビッグトラウトを追いかける。 | |
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