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SAURUS > エッセイ > 山田周治 > 『ブラックバスがいじめられるホントの理由』を書いた青柳純さんに、拍手
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Tokyo Rod & Gun Club
山田 周治
ESSAY: Shuji Yamada


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続き物というのは、あまり間をおかずに続けていくのが本当なのだろうに、ずいぶんご無沙汰をしてしまいました。ごめん。
僕が房総半島の中南部にある、君津市に暮していることは、前回チラッと報告しました。



じつは、ここで少しばかりの土地を手に入れたら、そこに、大正の中頃に建てたという、荒れ果てた、かやぶき屋根の家があってね、物好きにもそれを直して住みはじめたわけさ。ところが、なにしろ金がないから中途半端な改造だった。その報いが来て、15年後に、家の半分を改修しなくてはいけなくなってしまったというわけ。 直しはじめて、壁をはがしてみたら、参ったなあ、柱の全部が勝手な方向に傾いている。その1本1本を垂直を取りながらリフォームしていくものだから、やたら時間がかかる。
とうとうバスシーズンのすべてが、家で職人さん達とのお付き合いになってしまった。


というわけで、退屈しのぎにインターネットを覗いていて、青柳純さんが書いた『ブラックバスがいじめられるホントの理由』という本の存在を知った。不勉強の僕は知らなかったのだけど、この本、もう2年前に出版されていたんですね。
とにかく家を出ることができないのだから、早速取り寄せて読んでみました。

いやー、じつに面白かった。いや、面白かったというのは青柳さんに失礼だな。たしか、読み間違いでないとすれば、この本の内容はもともと青柳さんの卒論がベースになっているということなのだけれど、ともかくじつに多くの資料を研究して、バス問題、外来魚問題の問題点を整理している。その整理と論理の進め方が、冷静で的確で、じつに気持ちがいいのです。
正直、バス害魚論は、僕達日本人にいろんなことを考えるきっかけを作ってくれました。


生物の多様性ってなんだ。外来生物ってなんだ。純正在来生物ってなんだ。内水面漁業権ってなんだ。釣り遊びをする権利と責任はどうなんだ。河や池や湖の生物の生きる環境を潰した人間の責任はどうなんだ。いやなによりも、ほんとのところ、日本の池や湖でバスを頂点とするエコサイクルは成り立つのか。エトセトラ、エトセトラ。僕達釣りをする人間も、こういう問題をほうっておいてはいけないんじゃないかな。
……なんていったからって、もちろん僕はバス釣りをやめはしないよ。71歳になっても、トップウォータープラグでバスを引き出すことに専念することはできるのさ。


山田 周治







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