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SAURUS > 開発記 > #03 フリック50開発記 (4)
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このテストからは渓流シーズン真っ只中ということもありストリームリバーでの完全実釣テストです。このテストから完成までずっとフリックに係わる事になる友人でザウラーのK君とテスト開始!
僕がテストしてしまうと主観が入ってしまい客観視できないので軽くアイ調整をしながらテストしてK君に託しました。

スイムテスト、明らかに前回とは違う!
ちゃんと狙っていたミノーの泳ぎが再現出来ている!
いや、それ以上だ~!

思い入れが強い分かなり主観的になっているので、K君に冷静に判断してもらったんです。 「おっ、いいんじゃないですか!ヒラ打ちも綺麗だしいいと思いますよ。でも・・・。」

「でも?」

「でも?」・・・??



「泳層浅くないですか?」



少し冷静になったのでK君が引いてくるミノーをじっくり観察しました。
たしかに動きはいいが泳層が狙っていたレンジより全然浅い。

それにもう一つ気づいたのだがキャストした時のルアーの姿勢が良くない。
K君にキャストした時の感想を聞いてみた。やはり途中でミノーが失速してコントロールしづらい、と。

これで次のプロトの改良点が見えてきました。

フリックについて色々考えていると「お~っ!!」と言う声がしたのでK君のほうに目を向けると結構な流れでしかもダウンでテストしていました。「このミノーダウンに物凄く良くないですか?」確かにいい泳ぎをしている!

「ちょっと連続トゥイッチ入れてみて!」すると飛び出したり回転したりせずきっちりレンジをキープしながらキレキレでヒラを打ち続けている!



キター!嬉しい誤算だ~(笑)



キター!(笑)

レンジはキープするけど浅いしキャストコントロールはしづらいし、何よりまだ初期プロトなのでまだまだ妥協は許されない。
K君には「目指している所はまだ先だから今回のプロトもボツ!」と伝えて初期プロトのテストは終了しました。

しかし、初期プロトではかなり良い手応えがあり改良する所も何と無く解ったので次の週末に間に合うように急ピッチで次のプロトを制作し何とか泳がせることが出来るギリギリで仕上げました。
このプロトのテストから粕谷君もテストに参加します。
このテストでは4つのプロトを用意し粕谷君には2号機プロト。K君には3号機プロト。残りを僕がテストすることに。

最初に向かった場所は濁りが酷く上手くルアーが確認出来ずアイ調整ぐらいで直ぐ移動することにしました。
この時点で僕がテストする2つ共が話しにならずボツ決定!(泣)

この日は雨の後で濁りがきつかったので濁りが入りづらいであろうまだ誰も行ったことのない沢に入ることに。
予想通り濁りもなく水量もちょうど良く絶好のテストポイント。







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