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Tokyo Rod & Gun Club
山田 周治
ESSAY: Shuji Yamada


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《サーフェスプラグで挑むバスゲーム》の続き。

今回はクランクベイト・ファミリー。
「フィッシング」1977年10月号の、続き。今回はトップウォータープラグの分類編の5回目。クランクベイト。
こいつはトップウォータープラグじゃないという人が、けっこういらっしゃるはず。確かにその通りで、クランクベイトを最初からトップウォータープラグと意識して作っているのは、多分balsa50以外にはないのではないかしら。
じゃあなんだ、といえば、いうまでもなく、ダイバー。リトリーブすると、クランクしながら、潜って行くんですね。リップの角度で潜る深さは変わるわけで、サーフェスよりももっと深いところまでもぐる奴もある。



でもまあ、僕らはそういう使い方はしない。なにはともあれ、キャストしてそのまま置けば水面に浮いている。その状況をベースに、せいぜいサーフェスの深さの範囲までアクションさせて、バスを誘う。それができるから、しかもそれで効果があるから、トップウォータープラグの仲間に入れている。
というわけで、ここに紹介しているのは、僕らがそういう使い方をしているプラグ達。





主役は突如として水面に躍り出る。君のプラグワークは冴えているか!?
サーフェスプラグで挑むバスゲーム[07]


5.《クランクベイト・ファミリー》
じつに華々しく、釣り具店のウィンドーを飾っている。この流行には原因がある。よく釣れるのだ。
クランクベイトはほとんどラトル入りだ。事実、ラトルは、クランクベイトと合体して、はじめてバスに対して強力な効果を発揮する。クランクベイトが初めて現れたのは、たしか6年ほど前だったと思う。その頃は、バルサ製で、ゴルフボールに尾のついたような、奇妙なしろものだった。中にラトルボールを入れるのと、クランクする動きを強めるのと、浮力をつけるのと、この3つの機能を追求して、必然的に生まれたデザインなのだろう。アメリカのバス・プロたちが、ルアーの新作にかける情熱には、舌を巻くことが、多い。

バスは食欲だけでルアーを追うものではない。バスの好奇心、闘争心を、巧みに煽ることのできるルアーもあるべきではないか、とかれらは考えた。そうして創り出したのがポッパーであり、スイッシャーだ。つぎにかれらが考えたのは、コロコロと音を出すプラグだ。そのさまざまな努力と試行錯誤の結晶が、クランクベイトなのだ。 クランクベイトは、クランクしながら潜るところに名前の由来がある。だから日本の一般的なバス・ポンド、つまり津久井湖や相模湖を代表にする急深な、しかも濁りやすい人造湖には、最適だ。



(A) コーデル・ビッグオー

最初、ラトル入りのクランクベイトは、すべてバルサなどの木を使った、ハンドメイドだった。ハンドメイドだから需要に供給が追いつかないのは当然だ。フィッシャーたちの不満がつのった。そんなときに、コーデル社が、この量産のきくプラスチック製クランクベイト、ビッグオーを、売り出した。 1年間に300万個を売りつくすという、バス・プラグでは未曾有の記録を作ったということだ。


(B) ジムロジャー・ビッグジム

ビッグオーのヒットに刺激されてできた、やはりプラスチック製のプラグだ。
クランクベイトのオーソドックスな使い方は、ファストリトリーブだ。バス・プロたちがこのプラグを創り出した目的から考えても、当然だろう。そうなると、ロッドはハードでなければならない。アメリカの釣り具店のカタログで目を引く、51/2フィートのワンピース・ロッドあたりが、ちょうど合うのだ。 ただし、このやり方は、面白くない。ゲーム性に欠けるのだ。 やはりクランクベイトも、サーフェスプラグとして演出してこそ、楽しい。ゲームの味もぐっと濃くなる。ライブリータイプをサーフェスとして演出するノウハウが、そのままあてはまるのだが、そのように動かしてみると、クランクベイトの価値が、より一層わかるだろう。


(C) スィンフィン・ファッツオー

クランクベイトはどれも、動きそのものに大差はない。どれを使うかは個人の好みの問題だ。
このファッツオーは、リップが長くついていて、深く潜るように設計されている。それにラトル音も、他のクランクベイトに比べて、大きい。 長いリップの場合、サーフェスで使うと、抵抗が大きくなりすぎて使いづらいのが、欠点だ。


(D) へドン・ビッグバッド

アメリカのビールメーカー、バドワイザーの缶ビールのミニチュアに、リップとハリをつけた。じつにユニークで、楽しいプラグだ。このプラグは、クランクが大きいし、深くダイブするディープランナーとしての動きもそなえた、多目的プラグだ。ただ、クランクがあまり大きいので、2本のハリが絡まりやすいのが、よくない。


(E) バスコ・バルサファイブオー

日本製のクランクベイトだ。すべてハンドメイドであるというので、値段も高い。
いままでの日本製ルアーというと、アメリカ品のコピーか、粗悪なものが多いのだが、バルサ製ラトル入りのこのプラグは、完成度の点で評価してよい。バルサは比重が軽いから、それだけ動きがいきいきとするのは当然で、ラトル音も自然度が高い。ただ、バルサの中にラトルルームがあるので、衝撃に多少弱いのが、欠点だといえばいえる。サミングのテクニックをマスターしてから使うべきだ。ベテラン向きのクランクベイトといえよう。


山田 周治






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